みなさんこんにちは。『まちまち』です。
理学療法士のまーくんと、作業療法士のちーちゃんの2人で『まちまち』として、このブログを運営しています。
このブログでは、”小さな習慣を見直すことで未来の自分をより良く変える”ことを目的に、記事を更新して情報を発信しています。
みなさんはなんか身体が重たいなって感じたり、集中できずイライラしたりすることはありませんか?
何となく気が重いとか、どうもやる気が出ないとか。
こういったちょっとした不調の正体を考えてみたことはありますか?
この不調がこれから紹介する自律神経の影響であって、ほんのちょっとした習慣で調子を整えられるとしたらどうでしょう?
この自律神経は私たちの身体にとってとても重要なはたらきをしてくれています。
今回はこの自律神経についてみなさんにご紹介していきたいと思っています。
自律神経と
自律神経とは末梢神経の一種で、内臓機能の調節をする役割があります。
そもそも神経とは「中枢神経」と「末梢神経」とで分けられます。
中枢神経は脳や脊髄のことです。いわゆる神経の司令塔ですね。
末梢神経は脊髄から身体のすみずみまで伸びています。
この末梢神経が「自律神経」と「体性神経」に分けられます。
体性神経は知覚や運動に関わり、意識することが出来ます。
自律している神経のこと
一方で、自律神経は内臓まで伸びてコントロールをしていますが、意識的に制御はできません。
その名の通り、「自律」した神経のことなのです。
自律神経は自分の思い通りには動かせず、オートで制御してくれています。
オートで体温調節や血圧、発汗、食べ物の消化や吸収、排泄、免疫、代謝、内分泌などの調整も行なっています。
オートで調整を行なってくれているおかげで、無意識でも身体は働き、寝ている間も呼吸や心臓は止まらずにいてくれている訳なのです。
また、暑くなれば汗をかいて体温を下げて、寒いところでは震えて体温を上げようとしてくれています。
そのため、多少の気温の変化でも対応することができるのですね。
2つの神経の役割 アクセル&ブレーキ
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」から成ります。
この2つは真逆の働きをしていて、天秤のようにバランスをとり、互いに切り替えながら調節しています。
交感神経が優位になると心身ともにアクティブな状態になります。
血管は収縮して血圧が上がり、心拍数は増え、瞳孔は開き、胃腸の働きは抑制されます。
気持ちでもアグレッシブになり、気分が高まって興奮状態になります。
一方、副交感神経が優位になると逆の状態になり、心身ともにリラックスします。
身体はゆるみ、血圧は低下し、気持ちの上でも落ち着いた状態となります。
簡単に例えれば、交感神経はアクセルで副交感神経はブレーキの役割を果たしています。
理想は交感神経「高」副交感神経「高」
自律神経のバランスをパターンで分けると4つになります。
①交感神経も副交感神経も高い
②交感神経が高くて副交感神経は低い
③交感神経は低くて副交感神経が高い
④交感神経も副交感神経も低い
やはり、①が理想の状態と言えます。
集中力が高まっていながら落ち着いてもいる。自分のパフォーマンスを最大限発揮できる絶好調な状態です。
②は頑張り過ぎていたり、焦り過ぎていたり。イライラ、ピリピリしている状態です。
③は身体がだるく、いくら休んでも疲れているような、集中できずに注意力が散漫となっている状態です。
④は物事に集中もできなければ、十分に身体を落ち着かせることもできないような状態です。
気持ちの上で不安定な状態は、たいてい②か③のパターンなことが多いです。
交感神経と副交感神経は1対1~1.5までが理想と言われています。
それ以上の差が生まれると、不安定であると考えられます。
自律神経って整うの?
自律神経は自律しているため、自分の意識では制御できないと話しました。
実際はその通りではありますが、この2つの神経の働きを優位にしたり抑えたりすることは意識的にできるのです。
そのやり方を覚えて実践して習慣化すれば、自分でも自律神経のバランスを整えて心と身体の調子が整えられます。
そもそも自律神経が乱れるとは?
自律神経の調子は交感神経と副交感神経のバランスで決まると繰り返しお伝えしました。
理想的なバランスは 交感神経:副交感神経=1:1~1.5 です。
自律神経の制御が自分自身では出来ないために、自分の意識の外で調子を崩すことがあります。
例えば、現代社会で特に増加傾向にあることがストレスです。
仕事や家事が忙しくて落ち着く時間がなかったり、常に心にストレスを抱えている。
こういった状態だと交感神経が過剰に働いて自律神経のバランスが乱れます。
すると身体は常に心拍数を上げて脳をフル回転させて、緊張状態を維持することになります。
この状態が長期的に続くと、身体に様々な不調をきたしていきます。
また、この状態が続くことでノルアドレナリンやセロトニンといった神経伝達物質の分泌量が減っていきます。
ノルアドレナリンは集中力ややる気に、セロトニンは自律神経のバランスに影響する神経伝達物質です。
これらが減少してしまうことでも自律神経のバランスが乱れていきます。
バランスをとる習慣を
くどいようですが、自律神経の調子は交感神経と副交感神経のバランスで決まります。
これらの神経のはたらきを自分の意思で直接コントロールはできません。
しかし、これらの神経のはたらきを意識的に優位にしたり、抑えたりすることはできます。
間接的に自律神経に働きかけて制御できるのです。
実際のところ、自律神経の調子を落としている方の多くは、副交感神経のはたらきが弱いことが多いです。
これをいかに高めるかを意識することが大切になるでしょう。
生活に直結している神経
すでに自律神経の大まかなはたらきは前述した通りです。
この2つの神経は、私たちが普段している生活習慣や生活のリズムによって多大なる影響を受けています。
食事や睡眠はもちろんのこと、1日の生活リズムや休憩の仕方、お風呂の入り方、呼吸、排泄、さらには姿勢1つを取っても影響してしまいます。
これらの詳細はまたそれぞれを記事にして、みなさんにお伝えしていきたいと思っています。
ちょっとした習慣で整えられる
1つ簡単な例を挙げてみましょう。
何かに怒りや不安を感じるとそれがストレスとなって、交感神経のはたらきが高まります。
この時、副交感神経のはたらきは低くなっています。
こんな状態の時に、ある簡単な動作をするだけで副交感神経のはたらきを高めることが出来ます。
それは、笑うことです。
笑うことによって、副交感神経のはたらきを高められるのです。
これは作り笑いであったとしても効果があるのです。
ストレスがかかったときは、あえて笑ってみましょう。
すると、自律神経のバランスを整えることができて、気持ちも楽に落ち着くことができるでしょう。
集中力や冷静さを発揮することが出来て、ストレスになっている根本の原因も解決できるかもしれません。
ストレス解消は、まずは自律神経を整えることから意識することが重要であるでしょう。
やってみてほしい ちょっとした習慣
次に紹介する習慣を行なってみることで副交感神経のはたらきを高められる効果があります。
- 朝起きたら、軽いストレッチをする
- 起きてすぐにコップ1杯の水を飲む
- 食事はゆっくりよく噛んで食べる
- 好きな香りを嗅いでみる
- 長時間座っていたら、身体を動かしてみる
- 熱い食べ物、飲み物を少しぬるいものにしてみる
- お風呂は熱くないお湯に浸かる
- 呼吸はゆっくり、深くを意識してみる
これでもほんの一部ですが、始めてみるにはそれほどハードルが高くないものばかりだと思います。
自身に合えば継続して行なっていただくと、それが習慣となって自律神経のバランスを整えやすくなると思います。
また、ここに挙げたものも、ここに挙げられていないものも、これからもっと詳しくご紹介していきたいと考えています。
呼吸については以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回は自律神経についてお話をしてきました。
自律神経は末梢神経の1つで、私たちの内臓機能を自律して制御してくれています。
自律神経は2つあって、交感神経と副交感神経に分けられます。
交感神経は身体を緊張、興奮させます。
副交感神経は身体をリラックスさせます。
この自律神経はバランスを整えることがとても重要で、交感神経、副交感神経共に高まった状態が理想です。
この2つの神経のバランスは交感神経:副交感神経=1:1~1.5が理想とされています。
現代社会におけるストレスの増加が、交感神経のはたらきを高めてしまっています。
つまり、副交感神経のはたらきも高めてあげる必要があるということです。
笑うことでも副交感神経のはたらきを高めることが出来ますが、その他にも明日からでも始められるちょっとした習慣をご紹介しました。
日ごろ感じられる不調を改善させて、自身の集中力ややる気も向上させて、日々の生活を今より少し過ごしやすくしてみませんか。
以上になります。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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